中国四国酪農大学校本館校舎と学生宿舎(シェアハウス)の間には真庭市の自転車道が通っています。自転車道沿いには酪大第1牧場パドック(牛が見えます)や公衆トイレ、酪農資料展示室、搾乳牛舎などが並び立っています。かなり上り坂なのでお茶を飲んだり(自販機はありませんが)、展示室や牛を眺めたり、トイレにいったりと少し休憩してはいかがでしょうか。
このトイレ、ただのトイレではありません。岡山県と真庭市が共同で推進しているCLT(直交集成板)で作られているのです。最近耳にするようになったCLT建築はなかなか優れものだそうで、県内のあちこちで見かけるようになりました。(関連URL参照)酪農大学校も牛のことや酪農について多くの方に理解していただきたくて、「牧場の隣にトイレ建設」が発案されました。そこに県と市のご協力をいただいて実現の運びとなりました。
感謝の気持ちを込めましてCLTの紹介をさせていただきます。
CLTとはひき板(ラミナ)を並べた層を、板の方向が層ごとに交差するように重ねて接着した直交修正板のことです。
CLT工法のメリット
薄い床と薄い屋根を自由にデザインすることか可能になるので、建築物の高さを調節したり、壁に自由な形の開口部を作ったり、耐震壁の量を最小限に抑えることが出来ます。
CLT工法のデメリット
加工工場がまだ少なく価格が高めです。またCLTは雨水の浸入を防ぐことができないので、外壁には不向きで、別途外壁の仕上げを必要とします。CLT構造を仕上げとして見せたい場合は配管・配線スペースが露出するので、デザインの工夫が必要です。今後の技術進歩が待たれます。
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